「お宮参りで赤ちゃんの服装って何を着せるの?」
「産着っているの?」
「夏や冬はどうしたらいい?」
初めてのお宮参りはわからない事がたくさんありますが、その代表といえば赤ちゃんの服装じゃないでしょうか。
何を着せたらいいのかで悩んでる人は多いようです。
という事で、お宮参りに行くときの赤ちゃんの衣装について、正式なものから最近の傾向まで、どういったタイプがあるのか、また基礎知識や注意点をまとめてみました。
お宮参りの赤ちゃん、服装もいろいろ
昔だとお宮参りの服装といえばほぼ決まっていたようですが、最近ではいろんな恰好をしてお参りする人が増えています。
正式は白羽二重に祝い着
実はお宮参りの赤ちゃんの服装としては、正式なスタイルがあります。それが、
白羽二重+祝い着
肌着の上に白羽二重を着てから祝い着を羽織る、という格好。
白羽二重とは真っ白な着物で、絹でできてます。
が、とても高いです。値段が。
実際には祝い着を羽織ると中に何を着ているかあまりわからないということもあり、内着として白羽二重を着せたという人は少ないんじゃないでしょうか。
最近では下にも書いてますが、ベビードレスなどが主流となってます。
祝い着とは子供用の着物、晴れ着の事。内着を着て抱っこされてる赤ちゃんに祝い着を羽織らせて、ひもを抱っこしている人に結ぶというスタイルになります。
男の子と女の子の着物の違い
男の子と女の子で当然カラーや柄が違い、
- 男の子
色:黒・紺色・紫など
柄:鷹・兜・龍など - 女の子
色:赤・ピンク・オレンジなど
柄:御所車・鞠(まり)・束ね熨斗(のし)など
といったモノが主流となっています。
セレモニードレス(ベビードレス)+祝い着
そして上にもちょっと書きましたが、最近の主流となっているのが
セレモニードレス(ベビードレス)+祝い着
祝い着の中を着物ではなくベビードレスにするというパターン。
ベビードレスとは、セレモニードレスとも呼ばれますが、赤ちゃんが生まれて退院する時など、記念日に着せる洋風の服(ドレス)のこと。
他にも季節によって、カバーオールやロンパースなどいわゆるベビー服を着せた上に祝い着を羽織るというパターンも。色は基本的に白。
しきたりや伝統よりも温度調整や体調、着心地などを考えた服装を重視する人が増えているようです。
まだまだ体の弱い赤ちゃんなので、個人的にもその方がおすすめです。
セレモニードレスのみ
あと最近では、祝い着を羽織らずにセレモニードレスのみで参拝という人も。
「みんなが着てるから祝い着を用意した方がいい」、という意見もありますが「ベビードレスのみで参拝した」という意見はかなり見かけます。
写真館で撮影する時に (無料レンタルなどの) 祝い着を羽織るので、参拝はベビードレスのみで身軽にして赤ちゃんの負担を減らした、といった人も結構多いみたいです。
男の子のベビードレスってどうなの?
コレについては「この頃の赤ちゃんは何を着せてもかわいい」といった意見も多く、別におかしくはありません。
気になるようなら、フリルがヒラヒラしてるのを避けたりといった選び方をすることもできるし、なかにはちょっと男の子に寄せたデザインのモノもあります。
セレモニードレス+ケープ
祝い着は大げさだけど、ドレスだけだとどうなんだろう?と考えているなら、ケープを羽織らせてあげるという手も。
ケープとは袖がないマントのような形をした服。
素材を選べば祝い着よりも夏場の暑さを抑えられるし、洋装には合わせやすくなります。
袴という手も
袴といっても本物のではなく、ロンパースで袴(はかま)のようなデザインになったモノ。「袴ロンパース」と呼ばれてたりします。
パッと見が袴みたいで、赤ちゃんに着せやすくデザインも他の人と被りにくく(最近では増えてきてますが)、人気が出てきてます。
もちろん男の子用、女の子用と両方あるんですが、 ベビードレスを着せるのに抵抗があるのか、男の子の方に人気があるようです。
そもそも産着とは
そんなお宮参りの服装ですが、ネットなどでどんな服にするか調べてると、服の呼び方がいろいろで「訳がわからん」となってませんか?
お宮参りの服を探していると
- 産着
- 初着
- 祝い着
- 掛け着
などの書かれ方をしていますが、
産着とはそもそも、赤ちゃんが生まれたすぐの頃に着せる衣類のこと。
そこからお宮参りの時に着る晴れ着などを、そう呼ぶ場合もあり下に書いてる赤ちゃんの祝い着などと同じ意味で使われる事があるので、ちょっとややこしくなってます。
初着は、「はつぎ」と呼んでしまうかもしれませんが、読み方は「うぶぎ」で、産着と同じ意味。
そして祝い着は、本来その名の通りお祝い事があるときに着る服のこと。
ただ七五三やお宮参りの時の服装を指す場合が多く、その中でも上に書いたようなお宮参りの時に羽織る着物のことを指す事がほとんどです。
掛け着もほぼお宮参りにおける祝い着と同意で、赤ちゃんの上から羽織る着物のことを指します。
産着なしはあり?なし?
これもすでに少し触れてますが、お宮参りの服装選びで迷う部分じゃないでしょうか。
結論からいくと、祝い着を用意しなかったという人は結構います。季節や時間帯などを考慮して、過ごしやすい服装を優先させる人が増えているからでしょう。
ただし、合同でお参りする場合に「他の赤ちゃんが祝い着を着せていて引け目を感じた」という人もいるようです。
また両親は気にしていなくても、祖父母が掛け着は必要と考えていたり、すでに用意していたりといった場合も。
特にコチラについては事前にきっちり話をしておきましょう。お祝いなのにつまらない事で揉めるのは避けたいものです。
その他の小物とか
他にお宮参りの時の服装や小物について。
おくるみ
おくるみとは、赤ちゃんを包んであげる布のこと。「アフガン」なんて呼ばれる場合もあります。
おくるみにしっかり包まれている事で、お腹の中にいた時の安心感を与えてあげる事ができると言われています。
そんな効果もあるおくるみですが、お宮参りにおいては防寒対策として大きな役割も果たします。特に冬場には役立つアイテムといえるでしょう。
よだれかけ・スタイ
昔風にいうと前掛け。
祝い着やセレモニードレスを汚さないために必要なのはもちろんですが、よだれでぬれた服に肌が触れたままでは赤ちゃんも不快になります。
また可愛らしさもアップしてくれるので、ぜひとも用意しましょう。
帽子
これも赤ちゃんを紫外線や風などから守るために必要なアイテム。また見た目にもやっぱりかぶせてあげるとかわいいです。
注意点としては服装に合わせること。
祝い着を着せた和装なら、七福神の大黒様がかぶってるような大黒帽子。洋装ならフリルがついたタイプがピッタリです。
ヘアバンド
女の子の場合、ヘアバンドをしてる赤ちゃんも見かけます。
見た目は圧倒的にかわいいのですが、日差しや防寒などを考えると帽子の方がおすすめ。
写真撮影の時につけてあげる、といった方がいいかもしれません。長い時間つけているとはずれたり、赤ちゃんが嫌がる場合もあるので。
抱っこひも
抱っこひもに関しては、いる、いらないで意見がけっこう分かれています。
- 「交代しながら赤ちゃんを抱っこしたので不要」
- 「着物だとおかしい」
- 「抱っこひもを使っている人があまりいなかった」
といった意見から
- 「長時間の移動やお参りで疲れたのであった方がいい」
- 「両親だけのお参りだったので、持って行って助かった」
- 「人が多いなかで身動きがとりやすい」
まで。
移動時間や服装、神社や写真館などの予定、そして何よりも赤ちゃんやお母さんの負担を1番に考えて決めましょう。
お宮参りセットになったモノも
その他にお宮参りの小物を用意するなら、楽天などで「お宮参り 小物」と検索するといろいろ出てきます。
- でんでん太鼓
- 犬張子(いぬはりこ)
- お守り袋
など。必要かどうかはその人の考え方ですが、個人的にはいらないんじゃないかと思ったり。
夏や冬に行くお宮参りで気を付けたいこと
あとお宮参りの赤ちゃんの服装で気を付けたいのが、夏場や冬の寒い日に参拝する時の格好。
夏の服装の注意点
どうしても夏場は暑く、汗っかきの赤ちゃんでは注意が必要。
- 掛け着を羽織る場合には神社についてから、あるいは写真撮影のときだけ
- セレモニードレスのみで参拝
- 肌着はガーゼ素材など通気性と吸収性のある素材のモノを
- よだれかけがベトベトになってないか気にかける
- 外食するならクーラーが効きすぎてるかもしれないので、その対策も
など。
冬の服装の注意点
逆に冬場はもちろん防寒対策を。
- 肌着は綿、ニットガーゼなど吸湿性や保温性の高い素材のモノを選ぶ
- 温度に合わせて着せたり脱がせたりしやすいとしておくるみを活用
- 神社で祈祷してもらう場所の温度(暖房器具の有無)を確認する
など。
お宮参りの衣装は購入?レンタル?
お宮参りの衣装についての悩みどころというと、購入するのかレンタルするのか、というもんだいもあります。
借りるか購入するかについて、いくつかメリット・デメリットをあげてみました。
レンタルのメリット・デメリット
メリット
- 費用を抑えられる
- 写真館で借りるという手も
- ちょっとした汚れなら気にしなくていい場合も
デメリット
- 種類の少なさ
- 日にちの変更などで料金が発生する場合も
- 七五三や兄弟での使いまわしができないので、結果費用が高くつく場合も
購入のメリット・デメリット
メリット
- 七五三でも使える
- 性別が同じなら下の子やその子供たちにも使える
- 気に入った柄を選べる
デメリット
- 管理や手入れが面倒
- 費用が高くなる
- 汚れなどに気を使う
1番の気になるのはやっぱり金額じゃないでしょうか。
(探せば高いものはいくらでもありますが)
購入するとなると、2万円から5万円くらい。
(探せば2万円を切るモノもありますが、逆に10万円超えるモノも)
購入かレンタルかについては、費用を中心に利便性や将来的なことを考えて決めましょう。
赤ちゃんの服装 まとめ
お宮参りの赤ちゃんの服装については、かわいさや写真写りなども大切ですが、とにかく一番重要なのは初めての外出するイベントを赤ちゃんやお母さんが快適に過ごせること。
特に赤ちゃんの体調を最優先にして決めてあげてください。